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実際に感染するとどうなる?

実際に感染するとどうなる?

コンピュータウイルスの感染することの怖さはみなさんご存じだと思いますが、
実際にパソコンがウイルスに感染すると、どのような実害があるのかまではご存じじゃない方が意外と多いようです。

そこでウイルスに感染するとどのような症状になるのか,どのような被害を受けるのか、
代表的なものから最新のものまで具体例をあげていきたいと思います。

症状を前もって把握していると、もしみなさんのパソコンがウイルスに感染しても早めの対処が可能になると思います!

明らかにおかしいパソコンの動き

パソコンがウイルスに感染すると、大抵はパソコンの動作が重くなり不安定になります。

原因はウイルスがCPUやメモリなどを余分に使用して、 リソースが不足することがあげられます。

ウイルスは不正なプログラムですので、ほかの正規のプログラムの動作に不具合を起こし、
Windows 2000、XP,Vista、7では滅多に起こらないフリーズやブルースクリーンが
頻繁に起こるようになる可能性があります。

また消しても消しても次々と変なウインドウが表示されたり、
マウスを触っていないのにクリック音がしたり、
ハードディスクにずっとアクセスし続ける状態になったり,
インターネットに接続できなくなったりなどの不具合が起こります。

こうした症状は自分がいつも使っているパソコンだと、
おかしいとすぐに気が付く症状なので、対処しやすいと思います。

ウイルスに感染していると嘘のメッセージが!

ネットサーフィン中などに突如ウイルススキャンが実行されているような画面が表示され、
ウイルスに感染していると警告しユーザーを不安にさせる
偽セキュリティソフト(Fake Antivirus)と呼ばれるウイルスがあります。

実はこの数カ月の間で被害相談が増えているのが、このウイルスなんです!

すでに導入しているウイルスソフトのポップアップ警告と違う表示だったら、
間違いなく偽セキュリティソフトのしわざだと思って下さい。

詳しくは「偽セキュリティソフト対策方法!」のページをご覧ください。

ブラウザの設定が書き換えられる!

インターネットで知りたい情報を検索するときに検索フォームから検索すると、
なんだから見慣れない検索エンジンで検索していることがあるかもしれません。

それからホームページがBabylonやMystartというページに変更されるという被害が
今年の夏に流行しました。

個人情報が盗まれたりなど実害はなさそうなですが、
ウイルスソフトに反応することがない迷惑なウイルスでした。

詳しくは「Mystart By IcrediBarやBabylonの駆除方法!」のページをご覧ください。

ウイルスメールを自動送信

2000年5月に、"LOVE LETTER"とよばれるワーム型のウイルスが発生しました。

このウイルスはOutlookのアドレス帳に登録されているすべてのメールアドレスにウイルス(自分自身)を添付したメールやを自動送信します。

メールの内容は、

件名:"I LOVE YOU"
本文:"kindly check the attached LOVELETTER coming from me"
    (ラブレターを添付したので、どうぞ読んでくださいね。)

と言う内容でした。

添付されたファイルはVisual Basic Scriptというプログラミング言語で書かれたスクリプトファイルで、
開いて実行するとウイルスに感染する仕組みになっていました。

感染すると、mp3,jpg,cssなどのファイルをすべて破壊されるなどの被害があったそうです。

アメリカでは、マイクロソフト社や米軍までもが感染し、たった4日間で47億円以上の経済損失を出し,
世界で4500万人以上が被害を受ける大規模な事件になったそうです。

Love Letterのようにメールを利用して感染するウイルスはほかにも存在し、
MyDoom、Netskyなどが有名です。

特にNetskyはメールの送信者を詐称する機能を備えており、
知人からのメールだと勘違いして開いてしまう人が続出したり、また様々な亜種が作成され、
中にはバックドアを作成しハッキング機能を備え、
特定の対象にDoS攻撃を行う非常に悪質なウイルスに進化を遂げたものもありました。

現在もNetskyの亜種などが発見されている事を踏まえると、たとえ家族や友人知人のメールでも、
ファイルが添付されているものはまずはウイルス検査をしてから開くように気をつけましょう!

ウイルスメールは英文ばかりではない

ウイルスメールなんて英語のメールばっかりなんでしょ?
英語ばっかりの怪しいメールが届いても、絶対開かないし、私は大丈夫♪
と思っている人がいらっしゃるなら、それは大変危険な甘い考えです・・・・

独立行政法人の情報処理推進機構によると、
2011年3月11日に起きた東日本大震災に関する災害情報を装った
日本語の悪質なウイルスメールが多数確認されているそうです。

被災者の皆様へ、福島の原発最新情報などの題名、放射線被爆の基礎知識、
避難場所一覧といった添付ファイル名でメールが届いたようです。

被災者の心情を逆撫でする非常に悪質な犯罪行為で大変許し難いですね・・・

情報流出に注意

数年前にファイル交換ソフトのWinnnyを媒体として感染するAntinnyというトロイの木馬ウイルスの影響で、
保険会社の顧客情報や自衛隊の機密情報が流出、さらには警視庁もかなり多くの情報漏洩したことが
ニュースにでも大きく取り上げられたことは、記憶に新しいですよね。

これは社員や公務員の方が、会社のパソコン、または自宅のパソコンでWinnyを利用していて、
自宅で残りの仕事をするために会社パソコンと自宅のパソコンの間で、
メールを送受信させていたことなどが原因でした。

つまりWinnyさえ利用していなければ、このような事件は起きなかったのですが、
Winnyなどのファイル共有ソフトを利用していなければ安全なのか?

答えはもちろんNOです。

2011年4月にPS3などゲーム関連のネットワークサービスにハッカーが侵入し、
クレジットカードの情報も含めて、1億件以上の情報が流出したそうです。

これはサーバーの既知の脆弱性を突かれたことが原因で、
ネットワークサービスを管理するSony Network Entertainment Internationalの経営陣が、
そのことを認識しておらず、ずさんなセキュリティ対策だったことがわかりました。

狙われているのは企業ばかりではありません。私たち個人も、クラッカーから狙われています。

たとえば、「そもそもウイルスって?」のページでも紹介しましたが、
キーボードやマウスなど入力された情報を記憶され、それを勝手にネットワーク上に流出させる、
キーロガーと呼ばれるスパイウェアがあります。

このスパイウェアがパソコンに潜んでいると、クレジットカードの番号や
ネットバンキングのログイン情報や振り込みパスワードが盗まれて預金が引き出されてしまう事件が多発しており
被害総額は数億円に上るとまで言われています。。。

ハイテク犯罪に加担することも・・・

パソコンをウイルスに感染したままにしておくことは、
ネットワーク犯罪に加担してしまう恐れがあることをみなさんは ご存知でしょうか・・・?

ちょっと仰々しく感じでしまうかもしれませんが、まぎれもない事実なんです!

「ウイルスメールを自動送信」の項目でも出てきた言葉ですが、
サーバーなどのネットワーク機器に負荷をかける攻撃をして
システムをダウンさせるDoS攻撃、別名サービス停止攻撃があります。

これを発展させたものがDDoS攻撃です。

DDoS攻撃とは、踏み台と呼ばれる複数のパソコンを用意し、標的となるサーバーに
攻撃を行うことで、別名を分散型サービス停止攻撃と呼びます。

踏み台とは、塞がれずに放置されているセキュリティーホールに、
プロキシ型のトロイの木馬ウイルスなどが侵入し、攻撃プログラムがシステム内に格納されたパソコンのことです。

攻撃を行うクラッカーが操作するパソコンから下される命令は、複数のパソコンを経由して、
実際に攻撃を行う踏み台に伝達されるので、黒幕のパソコンを特定することが極めて難しく、
また標的となるサーバーなどは、アクセス遮断すべき対象が不特定多数なので、
DDoS攻撃から完全に身を守ることが出来ないのが現状です。

したがって、私たちが攻撃に加担することを防ぐには、ネットワークに接続するパソコンに
発見されたセキュリティーホールは1つも残さないように心がけることが大切です!

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