ALYac Internet Security Pro

動作はたいぶ軽いと言えるでしょう。

管理人独自の検証テスト結果の方では他の製品と比べて、
起動時間が56.4秒と軽いほうで、PCMark 7の結果は平均値ほど、
CrystalMark 2004R3は今回独自検証したソフトの中では平均を上回る結果となりました。
また、インターネットのダウンロード速度とアップロード速度も
今回検証したソフトの中ではダントツの1位です。

管理人独自の検証結果だけで判断するならば、
ESTsoft独自のエンジンとBitDefender社の提供エンジンのデュアルエンジンシステムを採用して、
かなり軽いというのは非常にすごいと感じました。

マルウェア対策に関しては少し疑問が残りました。

管理人独自の検証結果についてですが、
ウイルスを検出することが出来た数は84個、感染を阻止することが出来た数が61個という結果です。

検出したウイルスは初期設定の場合、いきなり駆除されることはありません。
したがってウイルスじゃないファイルが誤検出されても、削除されることを防ぐことが出来ますので
この点は親切だと感じました。

またALYacにも、1回目にスキャンした時に安全だと確認されたファイルは2回目以降スキップして、
スキャン時間を短縮する、「スマートスキャン」と呼ばれる技術が採用されています。

ところで、検出できた数が84個というのは別に悪いわけではなく、なかなかいいほうだと思うのですが、
同じくBitDefender社のスキャンエンジンを搭載する”スーパーセキュリティZERO”の場合だと
ウイルスを検出することが出来た数は96個、感染を阻止することが出来た数が72個という結果でした。

スーパーセキュリティZEROの場合は、
販売元のソースネクスト社に確認を取ったところ、
BitDefender Internet Security 2012をそのまま日本語にしたものなので、
エンジンは全く同じだということです。

しかし、ALYac Internet Security Proの場合は検出数が少ないので、
本家BitDefender社のエンジンとは異なる、もしくは提供されているバージョンが古いものと考えられます。

このことはESTsoft社に問い合わせて、後日みなさんにお知らせ致します。

またスキャン設定のところで、
初期設定だとヒューリスティックスキャン機能が無効になっていますので、
有効になるようにチェックしましょう。

ALYac Internet Security Proにはファイアーウォールが搭載されていますが、
初期設定の場合はファイアーウォールがオフになっていますので、オンにしましょう。

さらに、パソコンから外部ネットワークへと送信する接続制限がオフになっていますので、
出来ればこれもオンにしたいところです。

しかしオンにすると、送信するプログラムを検知するごとに設定して学習させてやる必要があるので、
それがめんどうなのは間違いありません・・・。

迷惑メール対策機能・個人情報保護・WEBサイト評価・有害サイトアクセス対策・ゲームモードなど
最近のセキュリティソフトなら搭載されている機能が搭載されていません。

製品名がInternet Security Proということですが、アンチウイルス機能とファイアーウォール機能を備えただけの
昔のようなセキュリティソフトですね・・・。

GmailやYahoo!メールのようなWEBメールしか利用されない方ならスパム対策機能がなくても全く問題無いですが、
Internet Securityという名称をつけるなら、スパム対策機能だけでもほしいところですよね・・・。

レジストリのクリーニング機能などの最適化機能が備わっていますが、
レジストリは下手にいじるとシステムに深刻なダメージを与えるだけではなく、
OSが破壊されてしまう場合があるので、あまり推奨できる機能ではありません。自己責任で実行しましょう。

管理人は検証用パソコンというのをいいことにクリーニング機能を実行してみましたが、
実行前後でとくに何かが変わったというのは感じることができませんでした。

機能が少ない割には値段は普通です。

無料版と有料版との差がレジストリクリーナーのような最適化機能と広告の有無だけですので、
有料版である必要性を感じません。