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avast! Internet Security 7

avast! Internet Security 7

Norton Internet Security

avast!は、日本では無料版のFree AntiVirusが昔から有名で、
第三者機関のAV-Comparativesより、最高評価の 「Advanced +」 を幾度と受賞しています。
また取引先にFUJITSUやUnited Nations University(国際連合大学)などが挙げられています。

有料版のInternet Security 7では無料版で制限された機能がすべて使用でき、
特にセーフゾーン技術は、より確実に個人情報を守ることが出来ます。
またWindows 8にも対応することが発表されています。
動作も軽くて良いのですが、日本語環境で使うには不具合があり、オススメしにくいです。

価格 フィッシング対策 個人情報保護 有害サイトブロック WEBサイト
安全評価
ファイアーウォール
3,980円/年 × ×
電話サポート 迷惑メール防止 パソコン最適化 レスキューCD作成 バックアップ ゲームモード
メールフォームのみ × × ×
公式サイトに行く

SafeZoneで安全にネットバンキングやショッピングが出来る!

avast!の売りのひとつであるSafeZone機能は完全に個人情報を守ることが出来ます。

この技術はKasperskyなどの仮想環境と同様の技術なのですが、
64bit OSでも動作するので、Kasperskyよりも仮想技術において優れていると言えるでしょう。

具体的にどういう技術なのかと言うと、まずパソコン上に仮想のクリーンなデスクトップを開くのですが、
その中での行う作業内容は他のアプリケーションから認識されることはありません。
また作業痕跡も残ることはありません。

つまり、 ネットショッピングでクレジットカードを使用したり、 ネットバンキングで振り込みをするときに
このセーフゾーン上で行えば、キーロガーなど不正プログラムから個人情報を守ることが出来る
avast!は言い切っています。

す、すごい自信ですよね。。。。(笑

しかし”AVASTの謳い文句通りなら、個人情報を守るには最高の方法”だと私も思います。

第2の対策ソフトとしても有効!

通常セキュリティソフトは1台のパソコンに1つしかインストールできません。。。

そのため試しにほかのソフトを使ってみようと思っても、
すでに導入しているセキュリティソフトはきちんとアンインストールしなければいけないのです。
これは正直めんどうな作業ですよね。。。

しかし、このavast!の新機能の互換モードを利用すれば、
他のセキュリティソフトがすでにインストール環境でも、
第2のセキュリティソフトとしてインストールすることが出来るのです。

だからもし今ご利用のセキュリティソフトにご不満・不安があって、
ほかのセキュリティソフトを試してみたいと思われた場合、
このavast! Internet Securityなら簡単に試すことが出来ます。

また1台のパソコンに2つのセキュリティソフトを導入することで、
パソコンのセキュリティを高めることが出来るのが良いと思います。

しかし一般論として、セキュリティソフトを併用することは、
その分パソコンの動作が重くなるなど影響が出ると考えられますので、注意が必要です。

avast! Internet Security 7のレビュー!

美しい街並みのチェコのプラハで1991年に設立されAVAST社。
アンチウイルスソフト開発を専門としており、一時期はMcAfeeにアンチウイルスエンジンを提供していました。
その企業が販売する総合セキュリティソフト、それがavast! Internet Security 7。

見やすいインターフェイス

↑見やすくて、わかりやすいインターフェイスです。

以下セキュリティソフトの各評価機関の最新データと、管理人独自の検証テスト結果です。
(AV-TESTの検証データはavast! Free AntiVirusのもの)

管理人独自のセキュリティソフトの検証結果
起動時間 PCMark 7
(Build 1.0.4.0)
CrystalMark 2004R3 ネット回線速度
(下り)
ネット回線速度
(上り)
71.4秒 1290 86409 66.54Mbps 9.85Mbps
ウイルスを発見できた数 ウイルス感染を防げた数 使いやすさ
67 51 初心者向け




AV-comparative.orgによる主要テスト結果
テスト名 Real-World
Protection Test
File Detection Test Heuristic / Behaviour Test False Alarm Test Performance Test
実施月 2012年6月 2012年3月 2012年3月 2012年3月 2012年6月
評価

検証結果
Standartd

98.4%
Advanced+
★★★
98.0%
Advanced+
★★★
87%
14 false alarms.
(10位/20製品中)
Advanced+
★★★
187.7/200





AV-TESTの家庭向けセキュリティソフトのテスト結果
2012年6月
Protection Repair Usability Total 認証
5.0/6.0 4.5/6.0 5.0/6.0 14.5/18.0



Matousecのセキュリティソフトの検証結果
ファイアーウォールの防御率 15%

軽さについて

動作は軽いと言えるでしょう!

av-comparativesのPerformance Testの結果は、
今回管理人が検証したウイルスソフトの中で2番目に良い評価が出ています。

AV-TESTでは、パソコンにインストールすることによって日々の動作に影響する時間が、
各社ソフトの平均値が10秒に対して、avastは13秒と少し遅めになっています。

さて、管理人独自の検証テスト結果の方では、起動時間が71.4秒もかかりましたが、
PCMark 7の結果は普通より良い方で、
CrystalMark 2004R3は今回独自検証した中で、ベスト1の結果となりました。
しかしインターネットのダウンロード速度とアップロード速度が遅くなるという影響も受けています。

したがって、avast! Internet Securityを導入することで
パソコンの起動時間とネット回線の速度は遅くなってしまいましたが、
パソコン起動後のパフォーマンスは軽くて軽快でした。

マルウェア対策

マルウェア対策に関しては少し微妙な結果となりました。

av-comparativesの検証結果はほとんどがAdvanced+を獲得しているのですが、
感染阻止率を検証するReal-World Protection Test(製品全体テスト)では、Standardの結果に終わりました。

AV-TESTでは、Protectionが5.0点/6.0点で、Repairが4.5点/6.0点という、良い結果を残しています。

さて、管理人独自の検証結果についてですが、
ウイルスを検出することが出来た数は67個、感染を阻止することが出来た数が51個でした。
これは検証したソフトの中で一番悪い結果でした。

評価機関での評価も結構良い方だと思うのですが、
感染阻止率を検証するテストの結果が悪かったことや、 独自検証でのウイルス検出・阻止率が低かったこともあり、
総合的に考えると、avast! Internet Securityのマルウェア対策は少し弱いと判断しました。

感染阻止

ファイアーウォール

avast! Internet Securityに搭載されているファイアーウォールは、
Kaspersky Internet Securityほどではありませんが、防壁性能も優れている方だと思います。

見やすいインターフェイス

設定など家庭向けや職場向けなど簡単な設定が出来ます。
もちろんポートなど詳細設定も出来るようになっていますので、使い勝手は良い方です。

スパム対策

メールシールドと呼ばれるウイルスメール対策機能と、
アンチスパム機能が別々になっています。
ところで、メールシールド機能の影響でメールが送受信できない不具合が発生することがあり、
一時的にシールドを解除すると、問題なく送受信できるようになります。

しかしそれなら何のための”シールド”なのかわからないので、
この不具合はなんとか解消してもらいたいものです。

アンチスパム

メールシールド

個人情報保護機能

avast! Internet Securityには個人情報を保護する機能は搭載されていません。

しかし、SafeZoneと呼ばれる仮想ブラウザを利用することで個人情報を保護することができます。

WEBサイト評価機能

日本人ユーザーが少ない影響なのかわかりませんが、評価がされていないサイトが多く、
精度が低いのが難点です。何と言っても米Yahoo.comのホームページが無評価という程度です・・・。

WEBサイト評価

ペアレンタルコントロール機能(有害サイトアクセス対策)

保護者機能は搭載されていません。
もし保護者機能が必要でしたら、無料で利用できるNorton Online Familyを導入をご検討下さい。

ゲームモード

基本的にゲームを起動している時やBD/DVDを再生してフルスクリーン状態の時は、
ポップアップを表示しないようになっています。
しかし常に表示されないように設定することもできます。

仮想機能

avast! Internet Securityの目玉機能である仮想機能です。

まず”自動サンドボックス”機能についてです。
怪しいと判断したプログラムを自動的に仮想空間内で起動させ、
ウイルス特有のふるまいがないかを調べる機能があります。
この機能は 安全なプログラムでも発動してしまうことが多いので、
個別に設定して学習させる必要があります。

WEBサイト評価

またWindowsから完全に切り離された仮想デスクトップ環境に、
Chrome型のブラウザを利用して個人情報を守るというSafeZoneという機能があります。
ところでこの機能ですが、日本語入力が出来ません!
たまに日本語入力できる時がありますので、ただバグかもしれませんが、
ネットショッピングで住所入力するなどが基本的に出来ないので、不便です。

WEBサイト評価

avast! Internet Security 7のダメなところ!

目玉の仮想機能「SafeZone」では日本語入力が使えないので、
私達日本ユーザーには使いづらいところがあります。

評価機関と独自検証の結果が一致しておりませんが、
管理人としては基本的なウイルス対策機能が少し弱いと感じました。

有料版に価値を見出すことが出来るのか?

仮想デスクトップ機能の「SafeZone」で、
日本語入力が出来るのであれば、オススメできるセキュリティソフトです。

しかし、それを確認することが出来ませんでしたので、あまりオススメ出来ません・・・。
avast!の軽快なアンチウイルスが欲しい方は無料版で充分かもしれないですね。

ただし、無料版にはファイアーウォールなど充分な機能がありませんので、
あくまでも別の有料版のセキュリティソフトを導入されている状態で、
第2のセキュリティソフトとして導入される場合に限ります。

「avast! Internet Security公式サイト」 に行く→

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